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勉強が驚くほど長続きする「参考書回し読み勉強法」

勉強というものは、往々にして苦痛なものである。


「大学受験や資格取得のため」

「仕事のキャリアアップのため」


など動機は人によって様々だが、ある特定の知識を身に付けようと奮起しても、高いモチベーションを保つことが出来ず、勉強がなかなか長続きしないという人が多いのではないか。

 

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そんなあなたに、提案させて頂きたいのが「参考書回し読み勉強法」である。

 

参考書回し読み勉強法とは?

方法は至ってシンプルである。


①まず、同じレベルの参考書を2,3冊購入する。


②1冊を学習し終わったら、その参考書を復習するのではなく、次の1冊を学習する。


③全ての参考書を学習し終わったら、また最初に学習した参考書を復習する。


以上、とてもシンプルな勉強法である。

 

具体性を高めるため、TOEIC対策のための勉強を例にとってみる。


例えば、TOEIC730点を獲得するために、必要な文法の勉強をする場合。

まず、目指すレベルの参考書を3冊購入する。


1冊目.TOEICテスト文法対策スピード攻略730点(尾崎 哲夫)


2冊目.TOEICテスト730点突破のための英文法-演習問題330付き(島本 たい子)


3冊目.TOEIC TEST英文法問題集集中攻略-ひと目でわかる頻出パターン730点をめざす!(安河内 哲也)


というような感じだ。


参考書のレベルは実際に本屋で立ち読みしたり、Amazonのレビューで見定めるのが良いだろう。


そして、1冊目を学習→2冊目を学習→3冊目を学習→1冊目を復習→2冊目を復習→3冊目を復習→1冊目の2回目の復習…と続けていく。


至極シンプルな学習法のため、あえて具体例を出すほどでもなかったかもしれない。

 

このような勉強法をすることで、1冊の参考書を繰り返し勉強する方法では勉強が続かない人でも、飽きずに勉強を継続することが可能になる。

 

この勉強法が有効な理由

では、なぜこの「参考書回し読み勉強法」を取り入れることで、勉強の継続が容易になるのだろうか?

 

理由は2つある。


① 脳が参考書の情報を既知と判断することを防ぐことが出来るため。


② 学習者が理解を深めることが容易に出来るため。


まず、①について説明する。


人間は何か情報をインプットする際、既に知っている情報に対してストレスを感じてしまう性質を持つ。


そのため、同じ参考書を何度も繰り返していると、脳がその情報をシャットアウトし、情報のインプットが適切に行われなかったり、集中力が低下してしまう。


そこで、参考書を変えて勉強をすることで、上記のようなことを防ぐことが出来るため、勉強の能率やモチベーションを維持できるという仕組みだ。

 

次に②について。


人間の認知や理解のパターンは個人によって異なる。


「論理的な説明」「具体例を示した説明」「図表イメージを使った説明」など、様々な説明手段があるが、人によってどの説明がわかりやすいかという相性が異なる。


そのため、1冊の参考書だけでは100パーセント理解出来なかった内容も、いくつかの参考書を組み合わせることで理解度が深まることがよくある。


「理解した」という成功体験を積み重ねることで、高いモチベーションを保ったまま学習を継続することが可能なる。

 

私は、この「参考書回し読み勉強法」を取り入れたことで、TOEICテストでは920点というスコアを記録し、統計検定では準一級を取得した。


自分で言うのは恐縮だが、どちらも決して簡単な資格ではない。高いモチベーションを保ったまま、長期間の学習を継続することが不可欠である。


この「参考書回し読み勉強法」は金銭的に少し負担が掛かるという欠点がある。


また、一般的に見たら掟破りな学習法かもしれない。


しかし、これらの欠点を補って余りあるほどの効果があると確信している。


どうしても、学習を継続することが出来ないと悩んでいる方は、是非試して頂きたい。