センスの正体とは?センスを磨いて質の高いアウトプットをする方法。
「センス」という言葉を良く耳にする。
「あの選手は野球のセンスがある。」だとか、「あのミュージシャンは音楽のセンスがある。」といった具合だ。
誰もがセンスのある人間になりたいと願うが、同時にセンスとは一般的に天性のもので、後天的には身につけられないものだと考えられがちである。
しかし、ここで1つ疑問に思うのは、一体センスとは何か。ということである。
この疑問が解けなければ、センスの有無を判断することも、身につけることも出来ない。
センスの正体とは
例えば、ファッション雑誌のモデルが着ているような服をそのまま身にまとっている人を見て、センスがあると感じるだろうか。
答えはNOである。ありきたりな表現や手法に対して、私たちはセンスがあるとは思わない。つまり、センスとは独創的な表現や手法を編み出す能力であると言える。
そして、いくら独創的だからといっても、自分の好まないものをセンスがあるとは思わないだろう。つまり、センスとは好意的な評価に裏付けられるものだとも言えるのだ。
また、ミッキーマウスやスヌーピーのように世界中で長きに渡って人気のあるキャラクターのように、時間的、空間的に広い範囲で好意的な評価をされている方が、より高水準なセンスを持ち合わせていると考えられる。(もっとも、私のような人間が、ミッキーマウスやスヌーピーを評価するのはおこがましい話であるが。)
つまり、センスとは独創的かつ独りよがりではない普遍的な評価を得られるような表現や手法をアウトプットする能力のことであると言える。
センスを磨くための方法
では、センスを身につけて、磨きをかけるにはどのようにすれば良いのだろうか。
まずは、センスの有無を判断する能力を身につけることが最重要事項だ。
そのために、第1に考えられるのは知見を広げることである。
世の中に存在しているものが、どのような文脈で評価されているのか、逆に評価されていないのか。という情報を出来るだけインプットする。
次に、自分で評価を下してみる。この時に重要なのは、何が好きで何が嫌いなのかを、メディアや周りの口コミに影響されることなく出来るだけ自分の直感に正直に従って評価をすることだ。
そうすることで、人が元々もつ感性に響くものとそうでないものの区別を明確に行うことが可能になる。
そして、次に行うべきこととしては、その好き嫌いが行われる基準を分析することである。
例えば、ファッションでならば、使われている生地、色使い、丈の長さ。音楽ならば、キーの高さ、コード進行、リズムなどである。
これらの要素がどのように影響し合い、私たちにどのような印象を与えているのかを分析することで、より質の高い独自のアウトプットを行うことが出来る。
まとめ
・センスとは独創性があり、普遍的な評価を得られるアウトプットを行う能力のことである。
・知識を増やし、良し悪しの分析を習慣づけることで、センスを身につけることが出来る。