地頭の具体的な鍛え方。選りすぐりのトレーニング法3選
誰もが一度はもっと地頭を良くしたいと考えたことがあるだろう。
私は勉強をもっと効率良くしたり、新しい場面での対応力を身に付けたいとの思いから、様々な能力開発を試してきた。
そこで今回は数ある能力開発の中でも、特に効果を実感した3つの方法をご紹介する。
オレンジカード法
期待できる効果
・右脳の活性化
・映像記憶能力の強化
やり方
①まず、このよくにオレンジ色の背景の真ん中にある青色の円の絵が描かれている画像を用意する。
②この絵を30秒間集中して見つめる。
③そして、目を瞑る。すると、まぶたの裏に先ほどの絵のオレンジと青が反転した映像が見えるはずだ。
④視点の位置や、意識を置く場所を変えたりして、この映像をなるべく脳内に保持してほしい。
⑤始めはこの映像が少しの間しか残らないが、トレーニングを続けていくと徐々に映像が残る時間が延びていく。
⑥さらに、トレーニングを続けていくと、この残像の色が反転したものではなく、そのままの色で見えるようになる。これは第2段階と呼ばれている。
⑦もっともっと続けていくと、残像の色や形を自由自在に操れるようになったり、いつでもどこでも自発的にイメージが作れるようになる。
⑧一般的に次のように段階分けされる。
第一段階 見た像の補色(青色が反転)が、残像として見える。
第二段階 残像がそのままの青色で見える
第三段階 残像の色、形を自由に変える事が出来る
第四段階 自発的にイメージが見えるようになる
メモ
このオレンジカード法はとてもシンプルなトレーニングだが、いちばん根気が必要なトレーニングでもある。
ただ、続ければ確実に効果が出ることは保証する。私はこのトレーニングを1日5分から10分くらいを使って、約2年間継続している。
もちろん忙しい時は1週間くらいトレーニングが出来ないときもあるため、平均すると2日に1回か3日に1回くらいのペースだ。始めて4ヶ月ほどで第2段階まで出来るようになって、ようやく最近第3段階が少し出来るようになった。
最近はポケモンのキャラクターの映像を脳内につくって遊んでいる。ここまでくると映像記憶ができるようになったことを強く実感する。
よく言われるような、映像や画像をみてそれをイメージのまま覚えるだけでなく、人から聞いた話や、本で読んだことなどを自発的にイメージ化してそのまま記憶出来るようになっている。
二重Nバック課題
期待できる効果
・ワーキングメモリの強化
・論理的思考の習得
やり方
①まず、次のような2重Nバック課題のアプリをダウンロードする。
②まずはN=1から始めよう。
スタートを押すと、9つのマス目と音ボタンと視覚ボタンが出てくる。
③次に、マス目が点灯しながら同時にアルファベットの音声が流れてくるので、点灯した場所と発声されたアルファベットを覚えよう。
④次々とマス目が点灯し、音声が流れてくるので、それが一回前に点灯した場所と同じであれば視覚ボタンを、アルファベットが同じであれば音ボタンを、両方とも同じであれば、両方のボタンを押す。
⑤今回はN=1の場合で説明したが、N=2の場合は一個前の点灯場所やアルファベットではなく、二個前のそれらと同じであるかどうかを判断しなければならないので、難易度は格段に上がる。
メモ
一見簡単そうに思えるトレーニングだが、非常に応えるトレーニングだ。
始めはN=3でも相当キツイはずである。
私は、半年かけてN=7までいったあとは、やったりやらなかったりが続いてるため、そこから伸びていない。
この二重Nバック課題は、流動性知能(ワーキングメモリ)の向上が期待できると言われている。
ワーキングメモリとは、何か人間が作業をするときに使う能力のことで作業記憶とも言われる。
車の運転をしたり、文章を理解したり、なにか問題を解決したりなど日常やビジネスの様々な場面で必要とされる能力だ。
何をするにも他の人と比べて要領が悪いと感じる人は、もしかすると、このワーキングメモリが劣っている可能性もある。
そして、このワーキングメモリは生まれつき与えられるもので、後天的に発達させるのは難しいとされていた。
しかし、スイスの研究者らが2008年におこなった研究発表によると、二重Nバック課題のトレーニングによってワーキングメモリの向上がみられたとの報告があるのだ。
また、2011年のミシガン大学の研究では、デトロイト地域に住む小・中学生を対象にこのトレーニングを1日15分を3週間受けさせたところ、知能テストの成績が大幅に向上し、しかもトレーニングを止めた後も、その効果が3ヶ月も継続したという。
私個人としては、アイデアがポンポン出てくるようになったり、人との会話がとてもスムーズに出来るようになったことを実感している。
特にいちばん効果があったのは、数学的に物事を解決する能力がついたことだ。
以前は、なにか問題があると、1つの考え方に執着してしまい行き詰まることが多かったが、今では様々な問題解決のフレームワークを同時に考えて、多角的に問題を捉えられるようになった。
瞑想
期待できる効果
・記憶力の上昇
・思考力アップ
・集中力の向上
やり方
①椅子に座っても、仰向けに寝転がるでもいいので、とにかくリラックス出来る体勢を取る。
②目を瞑る。
③次に呼吸に集中していく。なるべく他のことを考えないようにしながら呼吸に集中しよう。
④この時に大事なのは腹式呼吸をすることだ。呼吸をするときに肩が動かずお腹が上下していればオッケーだ。
⑤頭の中で7秒数えながら、ゆっくりと口で息を吐いていく。この時に体の力や頭をリラックスさせるイメージを持つとなお良い。
⑥息を吐ききったら、今度は7秒かけて鼻から呼吸する。
⑦どんどん集中していくと、自分の体の輪郭がハッキリと分かるようになったり、手足が温かくなっていくのに気付くだろう。
⑧もう少し瞑想が深まると額が渦巻いている感覚になったり、とてもリラックスした感覚になり、今まで感じたことのないほどの心地よさを得られることがある。
メモ
瞑想は本当にオススメだ。寝る前に1日15分でもいいので習慣に取り入れて欲しい。
私は瞑想は3年くらいやってるのだが、始めは感覚が掴めず、手探り状態だった。
それでも頭がスッキリする感覚があって、周りの景色がとても鮮明になったのを覚えている。
今では、開始10分くらいでとてつもない心地よさに包まれる感覚になる。
どれだけストレスを抱えていても、すべて吹き飛ぶほどだ。そして、瞑想を続けていると日常生活でもほとんどストレスを感じなくなる。
一昔前は怪しいイメージがあった瞑想だが、近年研究が進んでおり、googleやAppleなどの超有名企業でも社員の能力向上を図るために実践されいるほどだ。
瞑想の効果の科学的な根拠に関しては次のページを参考にして欲しい。
私は、集中力、記憶力、思考力、とにかく頭を使うこと全般の能力が底上げされたことを実感している。
おわりに
以上、私が試した地頭を良くするために行った能力開発の方法だ。
正直どれも簡単そうに見えて、なかなか継続が難しいものばかりである。
しかし、オレンジカード法、二重Nバック課題、瞑想のどれもが、私が行ってきて効果を実感した能力開発方法である。どれも1日15分から実践できる。是非みなさんも今日から始めてみよう。