世界のじゃんけんをまとめてみた。
日本では知らない人はいないであろうじゃんけんだが、世界にも日本と同じようにじゃんけん似た遊びがある。
そんな世界のじゃんけんをまとめてみた。
最後には、私が友達と考案したゲーム「後出させじゃんけん」もご紹介する。
目次
日本のジャンケンの由来である虫拳
実は日本のジャンケンは虫拳という手を使った遊びが元となっている。
使う手は今のジャンケンとは異なり、蛇、蛙、蛞蝓を表していた。
蛙(カエル)は蛞蝓(ナメクジ)に勝つ。
蛞蝓(ナメクジ)は蛇(ヘビ)に勝つ。
蛇(ヘビ)は蛙(カエル)に勝つ。
という三すくみの関係で勝負が成り立つのだ。
蛇(ヘビ)が蛙(カエル)に勝つのはなんとなく分かるが、蛞蝓(ナメクジ)と蛙(カエル)や蛇(ヘビ)との関係は一体どこからきているのだろうか。
タイのじゃんけん
タイのじゃんけんは日本のじゃんけんと全く同じ手の形で成り立っている。
ただ、一個だけ異なる点として、日本ではグーにあたる手の形は「石」を意味だが、タイでは「ハンマー」を意味するということだ。
出す手によって勝率が異なるフランス流のじゃんけん
フランス流のジャンケンには、日本のグー・チョキ・パーに加えて「ピュイ」という「井戸」を表す手がある。
なので、フランスのジャンケンには
ピエール (日本のグー。石の意味)
シゾー (日本のチョキ。ハサミの意味。)
フイユ (日本のパー。葉の意味)
ピュイ (日本にはない。井戸の意味)
の4つの手があるのだ。
そしてこの「ピュイ」の手の特徴というと、
ピュイはチョキに勝つ
井戸にハサミが落っこちるから
ピュイはグーに勝つ
井戸に石が落っこちるから
ピュイはパーに負ける
井戸が葉っぱに覆われてしまうから
となっている。
つまり、グー、チョキは勝てる手が1つしかないのに、パーとピュイは勝てる手が2つあることになる。
というわけで、フランス流のじゃんけんでは、どの手を出しても勝率は同じという訳ではなく、パーやピュイを出した方が有利なのである。
さらにパーはピュイに勝つのだから、パーを出すのが一番無難ということになる。
ルールが複雑すぎるアメリカ独自のじゃんけん
先ほどのフランスの例のように、世界には3種類以上の手を使ったじゃんけんが存在する。
近年、アメリカでは3種類以上の複雑なジャンケンが次々と考案されており、なんと101種類もの手を使ったじゃんけんも生み出されているのだ。
・5種類のじゃんけん
3種類のじゃんけんより戦略性も上がりそうで面白である。
・7種類のじゃんけん
5種類じゃんけんから手が2つ増えただけでも、組み合わせは10通りから21通りに増える。
・11種類のじゃんけん
組み合わせは55通り。勝敗のルールを覚えるだけでも一苦労である。
・15種類のじゃんけん
ここからは、もはや悪ふざけとしか考 えられない。
考案者でさえも覚えてないのではないか。
・25種類のじゃんけん
複雑すぎる勝敗表からは狂気を感じる。
・101種類のじゃんけん
ここまでくると清々しい。
勝敗表は神々しいオーラを放っている。
ちなみに、考案者はルールを構築するのに1年以上費やしたとのことだ。
「後出させジャンケン」
ルールはとてもシンプルである。
①2人以上のプレイヤーを用意する。
②まず、1人がジャンケンの手を出しながら、「勝ち」「負け」「あいこ」のいずれかを声に出して、次の人が出す手を指示。
③次の人は1人目が出した手と発声に合わせた手を出す。
例えばチョキを出しながら「負け!」と発声していたらチョキに負けるグーを出さなければならない。
④そして、その手を出すと同時にまた次の人が出す手を声で指示。
⑤指示された手と異なる手を出したり、発声するのを忘れたり、手を出すのがあまりにも遅いと負けとなる。
シンプルなルールだが、とても頭を使うじゃんけんである。
場所も時間も選ばず遊べるので、是非飲み会の場や、暇つぶし、脳トレ、ジャンケンの代替として遊んでいただきたい。
おわりに
ジャンケンは元々のルールがシンプルなだけに、様々なオリジナルルールが付け加えやすいという特徴があるようだ。
私は個人的にフランス流のじゃんけんが意外と奥が深いのではないかと思っている。
普段のグー・チョキ・パーのシンプルなじゃんけんだけでなく、少し変わったじゃんけんを取り入れてみると、日常が少しだけ楽しくなるのではないか。
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